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哲学者・ソフィスト列伝 (西洋古典叢書)価格: 3,885円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 プィロストラトスの『ソフィスト列伝』とエウナピオスの『哲学者およびソフィスト列伝』が流麗な日本語で読める良書です。 ローマ帝政期の二人のギリシア人著述家が記した古期ソフィストから古代末期のソフィスト・哲学者に至るまでの主要な人物の伝記が概観できて結構興味深く参考になる本です。古代ギリシア・ローマの哲学や思想、文化・歴史に多少なりとも関心のある方々にとっては必読の一冊だと云っても過言ではないでしょう。 次はプィロストラトスの『テュアナのアポッローニオス伝』を是非とも邦訳して頂きたいものです。 |
日本に古代はあったのか (角川選書)価格: 1,680円 レビュー評価:3.5 レビュー数:7 日本に古代はあったのか、という書名は確かにセンセーショナルな響きがありますし、本書を貫く「関東史観」への批判は、東大学派と京大学派の対立構造まで浮き上がらせているわけで、大変興味深く最後まで読みました。
何の疑問も持たなかった事柄についてこれだけ論じられるとしっかりと正対しなくては、という気分にさせられる書籍でした。
学習指導要領の時代区分での中世の始まりは院政期前後を区切りとしていますので、昔のような鎌倉幕府の成立からではありませんし、近世の始まりはヨーロッパ人の来航からになっており、これも江戸幕府を起点にしたものではありません。
このよう |
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ユーロへの挑戦価格: 2,940円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 元ドイツ連銀総裁を勤めた著者によるユーロ導入までの40年を振り返った
回顧録です。
ユーロ導入は11ヶ国でスタートしましたが、本書では交渉を実質的に
引っ張ったドイツ(強いマルクと自主性を持った連銀を活かしての通貨統合を
狙った)とフランス(何度と無くフランの弱さ故にピンチに陥るも対国内・国外
への面子を最優先した)当局(中央銀行と政府)の攻防を中心にしています。
両国は時に協調、又あるときは反発(こちらの方がはるかに多い)を繰り返し
そして他の構成国を巻き込んで少しずつです |
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