ヘレニズム哲学―ストア派、エピクロス派、懐疑派価格: 5,775円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 1970年に刊行された原書によってそれまで等閑にされていたヘレニズム・ローマ期の哲学、分けてもストア派が脚光を浴びるようになったことは記憶に新しくないが、しかし意義のあることだ。―――でも、訳はそれほど秀逸ではない(寧ろ幾らか拙い)と思います(金山さんごめんなさい)。
私はこの本をも参考にして卒論を書き上げたわ。ストア派で卒論を書いた人間はこれまでにもそう多くはないでしょうな。
個人的にはこの本を読んだいら
A.A.LONG、”Stoic Study”、California UP
M.Pohlenz,"Die Stoa",Goettingen・ |
サル学なんでも小事典―ヒトとは何かを知るために (ブルーバックス)価格: 1,092円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 日本の霊長類学は日本に住む固有種であるニホンザルの存在を大きなアドバンテージにして、世界の研究をリードしてきたという。そんな、日本人に馴染みの深い霊長類の世界が、ちょっと専門的に、だけれどとてもわかりやすく解説されています。 「サルにもつむじはあるか?」なんていう、ちょっと気になる話題から、サルたちの心の世界、社会構造まで、これ1冊あれば、進化の隣人、おサルさんたちのことが、今よりもっと身近に感じられるようになるかも? |
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トマス・ピンチョン―無政府主義的奇跡の宇宙価格: 3,570円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 ピンチョンに興味がわいたら、まず「競売ナンバー49の叫び」、それが面白ければ、次にこの解説書(評論というより解説書です。だからこそいい)に進み、適当な作品を選んでゆけばいいかも。とっつきやすいのは「ヴァインランド」でしょうか。
そもそも、雑誌の特集とかを別にすれば、ピンチョンだけで1冊というのは他になかったと思います。
未訳の「メイソン&ディクソン」についても1章割いてます。 |
前頭葉の謎を解く―心の宇宙〈1〉 (学術選書)価格: 1,575円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 人間の患者の話から前頭葉が大まかにワーキングメモリーに関連してる領域ということが理解できた気がした。しかし、後半のニューロン活動を調べた著者の実験を読むに従い、よけに前頭葉の謎が深まってしまった。脳で行うすべての行動の頂点に立つ前頭葉、あの広大な領域の前頭葉の役割が、運動野や体性感覚野の様にニューロン活動を記録するだけで理解できるのだろうか? 末梢の何かの変化を記録し、脳活動を理解するという運動野、体性感覚野あるいは視覚野のような研究方法で前頭葉の謎が解けるのか? 何か新しい研究方法でないと前頭葉の機能はわからないのではないかとかんがえるようになった。この本は我々の頂点である前頭葉を解明する |
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